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なにわ会のブログ

海軍兵学校72期海軍機関学校53期海軍経理学校33期
日記 12月9日

11月27日に水交会で行われた池田武邦君の講演の概要を77期の方から頂いたので転載します。
「 池田氏経歴」T14、1月生、S18,9兵72期卒(625名)、軽巡矢矧(満載排水量 8500トン)艤装員、18,12矢矧竣工して航海士、S19,6マリアナ海戦、S19,10,24、5レイテ沖海戦、S20.4.7沖縄海戦、5月広島県大竹の潜水学校教官で終戦、
S21,4東大工学部建築科入学、S24,3同科卒業、(株)日本設計入社、工学博士、霞ヶ関ビル、新宿京王プラザビル、新宿の超高層ビル設計に参加して同社社長。近年は「長崎科学総合大学教授」。

(1)マリアナ沖海戦(S19,6,19)
零戦の航続距離300哩、F6F200哩を利用して全面に巡洋艦戦隊を配置しF6Fに攻撃させ、後方空母から爆装零戦で敵空母を攻撃する「アウトレンジ戦法」でしたが結果は「マリアナの七面鳥打ち」で零戦219機、F6Fの損害12機でした。 空母翔鶴は敵潜の魚雷で新大空母大鳳も敵潜の魚雷ですが、気化ガソリン換気扇SWのスパークとの説です。米側は通信完備で敵情を把握したが日本側は雑音多く通信不備が敗因の1端のようです。

(2)レイテ沖海戦(S19.10,24,25)
タウイタウイを出てからは敵潜に悩まされ、レイテでは一方的に空爆雷撃にさらされて操艦がやっとであった。

(3)沖縄海戦(S20.4.7)
大和、矢矧、駆逐艦8隻ですがF6F,艦攻、艦爆の攻撃でAM1130より邀撃し、 矢矧は1403,大和は1416大爆発後沈没です。駆逐艦4隻も沈没です。
ここで問題は沈没艦の将兵数百名が浮遊中F6Fの銃撃で戦死しています。ジュネーブ条約違反です。池田氏は5時間浮遊して駆逐艦冬月に救助されて佐世保に帰還しました。

(4) 結論
敵は日本の情報を的確に把握したが、日本は通信設備不良で敵情を把握出来なかった事だそうです。通信設備の差が決定的敗因だと繰り返されました。


山田良彦君から艦爆隊員のことを100号に投稿して貰いました。

杉田繁春君から内地で亡くなった戦没者の戦没場所の現在の地名を調査した結果を100号掲載用として送って貰いました。

相澤善三郎君から100号記事に入れる写真を送って貰いました。
by naniwa-navy | 2008-12-09 21:09 | 日記
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by naniwa-navy
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