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なにわ会のブログ

海軍兵学校72期海軍機関学校53期海軍経理学校33期
日記 7月18日
昨日平野律郎君から電話で柴田英夫君の逝去をきいた。昨7月17日肺炎で亡くなられたとのことである。
葬儀等についてはまだ決まっていないそうで、分り次第お知らせします。
柴田英夫君とは自衛隊退職後国士舘大学で一緒に勤務していた。慎んでお悔やみ申し上げます。

昨日書いた八雲行脚(その1)

中林正彦  昭和18年9月16日
1 主計少尉候補生の紹介行われ、主計少尉候補生が軍装を着変える暇もなく、汚れたる軍装にて行う如く余儀なくされたことを「コレス」の一人として同情す。
2 庶務主任の紹介は一風なり。
3 主任指導官の関係法規の説明は指導官の体験を基にして説明された。面白く興味ありて極めて有効なり。
9月17日
乗員を有効且適切に動かすは至難の業なり。

和田恭三  9月17日
 1 実務3日目にして黄海海戦記念日を迎え、また、山城に候補生一同集まりて司令官より訓示を受け益々決意を固めたり。今日を以て準備教育も終る。明日よりは最も積極的に明朗に実務を演練せんとす。
 2 分隊に配属されて我らも部下を持つことになったり。本週は眞の分隊士となりたる気分にて分隊員を指導し統率の訓練となさん。
 3 艦内の暑さにはいささか閉口せり。然しながら主任指導官より南洋のことを思えと言われれば何時までもこの気持では居られず。暑いことには種々工夫してそれに対するよう心掛けざるべからず。

藤範純二  9月18日
 1 主任指導官より整理につてのお話を承りたり。之吾人の常々感ずる所にして而も翼実行し居らず。吾人は指導官よりのご注意は些細な事柄と雖も即時実行に移すべく、実務練習中に此の点特に留意努力せん。
 2 副直将校勤務等実施せんとする前は甚だ自信なく感じたるも為せば出来るの感を深くす。
 3 研究と工夫と言う事極めて大切なり。
藤範純二  9月18日
 1 短艇訓練に於いて近来達着訓練をなさざりし故か達着極めて拙し。益々平素の実力発揮すべきなり。
 2 副直勤務に於いては乗艦実習と異なり事前の準備と相俟って得るところ極めて多し。

藤範純二  9月19日
 1 一見は百聞に如かず。台風襲来の兆あり。荒天準備作業を実施、見学得るところ大なり。空理空論に奔る勿れ。艦内を歩け。作業、兵員の挙動を見よ。
 2 副直将校の作業の達し方、元気、気迫、明確なること必要。指揮者の号令にて兵員の動作、敏活緩慢を左右するなり。
 3 作業の実施に当たり兵員は極めて喧騒なり。迅速、確実、静粛の3項目は作業実施の要諦なり。此の理由を考える未だ兵員は作業に慣熟せず無駄口多く而も少人数でなし得る作業を多数の者が手を出し作業を混乱せしめるにあり。指揮官とし、日頃兵員に対する教育訓練を徹底せしめるとともに静粛に作業を実施せしむ如く躾教育に留意すること肝要なりと思う。

百瀬 茂  9月19日
 兵学校を卒業後間もなく荒天に遭遇せるは誠に幸いなり。吾々は陸上に於ける荒天にのみ経験を有するのみにして海上に於いては無経験なり。然る時当直勤務をなせしは得難き体験なるべし。天気図、天候、四界の情況より将来を予知するは海軍兵科将校の常識なり。この時の当直将校の処置等将来に参考となること多し。吾人は兵学校にて基礎を得たるのみにして体験は皆無なり。吾人は須らく白紙となりたる気持にて今より海軍生活を始める心掛けにて日常の万事諸象に当たり以て兵学校教育にて得たる事柄に肉を添え血を与え以て完全なる知識となし将来のご奉公の完全を期さざるべからず。
by naniwa-navy | 2010-07-18 05:38 | 日記
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