本ブログやなにわ会ホームページは様々な方に見ていただいています。ホームページを見ていただいた方からの問合せ・質問など様々いただいています。
先日、大阪市の菰池 健様(73期亀有正躬様の実弟)より以下のメールをいただきましたので、掲載させていただきます。
3月28日 菰池様よりのメール
------------------------------------------------------
突然のメールで誠に恐縮に存じます。
さて、私、海軍兵学校73期の亀有正躬の実弟で81歳です。 兄は、駆逐艦「長波」に乗艦、昭和19年11月11日、オルモック湾で戦死(亨年20歳)しております。
私は、養子縁組をいたしましたので姓が変わっております。実父は40年前に死亡し、以後、母、姉、兄が相次いで死亡、親族のなかでも末弟の私が生前の兄を知る唯一の者となりました。
73期の方々のクラス会には、遺族として「準会員」に登録されております。 平成16年秋には、「卒業60周年記念・江田島大会」に参加させていただき、慰霊祭の部で遺族を代表して挨拶をさせていただきました。ま
た、関西在住の73期のクラスの方々とは、毎月昼食を共にする会合に出席しております。
このようにクラスの方々とお会いしておりますと、亡兄を思い出し、特に戦後間もない頃、亡兄のオルモックでの戦死の状況を父母に話し仏壇にお詣りいただいた方がおられました。
72期で、東京荻窪の原田種睦様でした。 その頃の私は、中学2年でお会いすることは出来ませんでしたが、父、母からは、何時か是非お会いしてお話を伺うようにと聞いておりました。
以来、相当年月も経ちますが兵学校出身の方々にお会いする毎に、原田種睦様にお会いして亡兄の最後をお聞きいたしたく存じます。 原田種睦様の消息がわかれば、お教えいただきたくお願い申し上げます。
大阪市生野区 菰池 健
-------------------------------------------------------
お尋ねに対しまして、なにわ会代表の上野様より原田種睦様の連絡先をいただきましたので、早速、菰池様にご連絡いたしました。
5月16日 菰池様よりのメール
-------------------------------------------------------
なにわ会HP担当 原田 佳明 様
最早や真夏日に近い毎日ですが、お変わりございませんか。
先になにわ会会員 海兵72期の原田種睦様のご消息を教えていただき、、作日15日午後東京のご自宅で面談させていただきました。
左半身が長波轟沈の際の強烈な衝撃波による打撲傷で痺れがとれず歩行も困難な様子でした。
しかし、ご本人は、高齢のため記憶も薄れ十分回想ができないと言われておられましたが、中々どうして、立派に思い出していただき、実兄 亀有正躬の長波での乗艦、戦死をいたしました最後の状況等、詳しくお聞きすることができました。
昭和19年11月11日、航海士としての兄と通信士の原田種睦様は並んで戦闘配置についていたが、物量にものを言わせ雲霞の如く飛来する敵機の波乗攻撃を受け、機銃弾が兄の左腹部に命中、腹部盲管銃傷の重傷を負い、その場に崩れ落ちたので駆け寄ろうとしたが、戦闘配置のため還りみることができなかったとのことでした。
相当長時間に亘り、少しづつ思い出しながら情況を説明していただきました。
戦後68年も経ちますと遠い過去のものとなり、この様な激しい戦があったことを知らない者が大勢を占める世のなかで、有為な数多くの人材を失い、傷つき、幸い生還し戦後の復興に努められた全ての方々のお蔭で今日の平和で繁栄した日本があることを改めて痛感いたしました。
私の親族でも、兄の生前を知る者は私一人で、今後とも私が供養をして参ります。
原田種睦様宅を辞した後、靖国神社に参拝してきました。
以上、お礼とご報告をさせていただきます。 今後共よろしくお願申し上げます。
菰池 健
-------------------------------------------------------
なにわ会ホームページに問合せメールが出せるように設定を変えて以来、多くのお問合せメールが参ります。なにわ会メンバーは高齢になりましたが、当時ともに戦った方々のご遺族から様々なお問合せがあります。ホームページを介して、少しでも皆様のお役に立てればと存じております。