日記 7月23日
海上自衛隊新聞ご存知でしょうか。この新聞の7月16日号に次の写真がありました。
見たことのある写真でしたので内容を見たら左近允尚敏君関連の記事でした。
今から55年前にアメリカから護衛艦『あさひ、はつひ』を受け取った第4回航隊の乗員の集まりが熱海で行われ、22名が集まったと云う記事である。其の中に『元あさひ通信長だった左近允尚敏氏の挨拶で始まり・・・・』と書かれていた。
いろんな所に顔を出している元気な左近允尚敏君である。
行脚その6 これからは随想録として書かれている。
武井敏薦 寄港地話
今日も×コシ×の昼寝かな
海図室 航海士どもの夢の跡
誰のこつじゃこん歌は
こりゃなんなんじゃ さっぱりわからんわい
貴様等はどもならん
八渕龍二
若い者は意気と熱と行脚。然し短艇の行脚過大は禁物ですぞ。
「上陸止発生」てな事になるから。
青木孝太
1 柱島 今日も内海の主となり。
2 高等官の候補生
諸例則に首を突っ込み乍ら酒保を食い。
松下太郎
針路240度 快速を誇る軍艦〇〇 海上を〇〇に向け航海中 当直将校〇〇大尉 迷操舵員〇〇候補生 外は秋晴れ 操舵室には風も入らずポカポカと暖かい。両舷の通信器当番申し合せた如くコクリコクリ 速力は原速四十八節を指している。うねり一つない鏡の如き海上
(艦橋)「取舵にふらすな!」 「取舵にふらすな!」
はっとして抗舵を取る。5度 10度 まだ振る ドンドン振る
(艦橋)「どうしたか」
しもうた!
「舵を反対にとりました。」
艦橋より声なし。八雲は重い艏の振りを止めて静かに振り直し始めた。
はっとして目覚めた兵も再び秋晴の暖かさに無我の境地に入りかけいる。
鴎がさっと艏を横切る。陸地も近いな。
落胆
某日短艇訓練あり。行脚過大なるもの、失敗せるもの上甲板一周。我全力を出し2着たりしに、我を待ち居たりし言葉次の如し。
曰く「汝短絡せるに非ずや」と。落胆思うべし。今にして思えば微笑無きにしは非ざれど。
I候補生
旗流信号教練について 手旗信号
「コシケンザイナリヤ」
「タダイマカイヅシツニテイネムリチュウ」
「マダサメズヤ」
「ハナカラチョウチン」
一期の候補生は居眠りすべからずと言うは誰ぞ。 何はともあれ微笑ましき小春日和の一時よ。
Y・K候補生
ある晩の一風景
四苦八苦とは少し大袈裟だが一生懸命計算した天測を終って行ってみるとこれ如何に。八雲停泊士は白河夜船の真っ最中。その光景たるや口からはたらたらと涎を流し、おまけに鼻提灯。 みっともないことおびただしいが、まさに天下太平と言ったところ。「航海士」
「ウンウ・・・ン」アアまたその儘轟沈 よくよく考えてみるとそこが碇泊士の碇泊士たるところ、天測に夢中になるようでは碇泊士の職務に忠実であるとはちょっと威張れませんからね。ああそれなのに、世の中は何と皮肉に出来ているんでしょう。そのお方は候補生が英気を養っていると起こしたくなる困った性分のお方でした。
見たことのある写真でしたので内容を見たら左近允尚敏君関連の記事でした。
今から55年前にアメリカから護衛艦『あさひ、はつひ』を受け取った第4回航隊の乗員の集まりが熱海で行われ、22名が集まったと云う記事である。其の中に『元あさひ通信長だった左近允尚敏氏の挨拶で始まり・・・・』と書かれていた。
いろんな所に顔を出している元気な左近允尚敏君である。
行脚その6 これからは随想録として書かれている。
武井敏薦 寄港地話
今日も×コシ×の昼寝かな
海図室 航海士どもの夢の跡
誰のこつじゃこん歌は
こりゃなんなんじゃ さっぱりわからんわい
貴様等はどもならん
八渕龍二
若い者は意気と熱と行脚。然し短艇の行脚過大は禁物ですぞ。
「上陸止発生」てな事になるから。
青木孝太
1 柱島 今日も内海の主となり。
2 高等官の候補生
諸例則に首を突っ込み乍ら酒保を食い。
松下太郎
針路240度 快速を誇る軍艦〇〇 海上を〇〇に向け航海中 当直将校〇〇大尉 迷操舵員〇〇候補生 外は秋晴れ 操舵室には風も入らずポカポカと暖かい。両舷の通信器当番申し合せた如くコクリコクリ 速力は原速四十八節を指している。うねり一つない鏡の如き海上
(艦橋)「取舵にふらすな!」 「取舵にふらすな!」
はっとして抗舵を取る。5度 10度 まだ振る ドンドン振る
(艦橋)「どうしたか」
しもうた!
「舵を反対にとりました。」
艦橋より声なし。八雲は重い艏の振りを止めて静かに振り直し始めた。
はっとして目覚めた兵も再び秋晴の暖かさに無我の境地に入りかけいる。
鴎がさっと艏を横切る。陸地も近いな。
落胆
某日短艇訓練あり。行脚過大なるもの、失敗せるもの上甲板一周。我全力を出し2着たりしに、我を待ち居たりし言葉次の如し。
曰く「汝短絡せるに非ずや」と。落胆思うべし。今にして思えば微笑無きにしは非ざれど。
I候補生
旗流信号教練について 手旗信号
「コシケンザイナリヤ」
「タダイマカイヅシツニテイネムリチュウ」
「マダサメズヤ」
「ハナカラチョウチン」
一期の候補生は居眠りすべからずと言うは誰ぞ。 何はともあれ微笑ましき小春日和の一時よ。
Y・K候補生
ある晩の一風景
四苦八苦とは少し大袈裟だが一生懸命計算した天測を終って行ってみるとこれ如何に。八雲停泊士は白河夜船の真っ最中。その光景たるや口からはたらたらと涎を流し、おまけに鼻提灯。 みっともないことおびただしいが、まさに天下太平と言ったところ。「航海士」
「ウンウ・・・ン」アアまたその儘轟沈 よくよく考えてみるとそこが碇泊士の碇泊士たるところ、天測に夢中になるようでは碇泊士の職務に忠実であるとはちょっと威張れませんからね。ああそれなのに、世の中は何と皮肉に出来ているんでしょう。そのお方は候補生が英気を養っていると起こしたくなる困った性分のお方でした。
by naniwa-navy
| 2010-07-23 05:36
| 日記