戦没者 67年前 昭和19年7月24日
児玉 巌 (鬼怒 巡洋艦)
マレー半島 デング熱発病、第101海軍病院に入院加療中尿毒症併発して戦病死
戦後物故者なし
左近允尚敏君が新人物往来社から『ミッドウェー海戦「運命の5分間」の真実』を出版した。
目次は次のとおりで、定価 本体1800円+税 295頁の本である。
第1章 開戦までの日米関係
第2章 開戦から珊瑚海海戦まで
第3章 会敵まで
第4章 戦闘開始
第5章 三空母炎上
第6章 「飛龍」の戦闘と作戦の中止
第7章 「三隈」の沈没
第8章 アメリカの戦史家の評論
第9章 ミッドウェー海戦を考える
この本について次の書評があったので紹介する。
『 細かいことを言い出せば、あれこれ突っ込みどころはあるものの、変にマニアックな記述ではないので、本海戦に関して限られた知識しかない人でも読み進められるだろう。特に第1章「開戦までの日米関係」は飛ばして第2章や第3章から読みだしてもよいと思う。
特に作戦準備、会敵、戦闘、その後、などについてそれぞれ日米の行動の時系列の対比表や図が付けられているのは初心者だけでなく、マニアにとっても便利で親切な気配りだ。
本書の仮題が「アメリカから見たミッドウェー海戦」であったように、多くの米側の資料を使っていることは、読者に新しい視点を提供するものだろう。ただ不満なのは、米側の研究や資料などが2000年ごろまでのものに限られていることだ。唯一、ダラス・アイソム(著者はイゾムと表記)の「ミッドウェーの審判」(2007年)が挙げられているが、これも元々は「米海軍戦争大学紀要」2000年夏号に掲載されたものと違わない。)その後何冊もの「重要な書籍」が出版されている。また「運命の五分間」の真実と表題にあるにもかかわらず、この点につて掘り下げが簡便に過ぎている。(旧海軍「海兵72期卒」の著者にとっては難しいところなのだろう。)』